投稿日時: 04/09
深草
絵本は、乳幼児の豊かな言葉と想像力を涵養するための児童文化財であると同時に、絵と言葉により構成される芸術作品でもある。
現代においては、絵本のなかに楽しみや癒しを求め愛好する大人も多いでしょう。幼い子どもが読む絵本には、「食べもの、食べること」が描かれることが非常に多いでしょう。
それは、私たち人間にとって、「食べること」が生きていくために必要不可欠な営みであり、また極めて根源的な喜びを持っているからでしょう。
今回の展観では「食べもの、食べることが描かれる絵本」をテーマに取り上げ、絵本におけるさまざまな食の描かれ方から、私たちにとっての食を深く思索する機会を持てたらと願っています。絵本には「食べもの、食べること」がどのように描かれているのだろうか。大人であるみなさんにも、ここで展示されている絵本を実際に手に取って、懐かしみ、楽しんでいただければ幸いです。
児童書は「花岡大学文庫」「中川正文文庫」にも数多く所蔵があります。閉架書庫にも絵本はたくさん所蔵されています。ぜひ閉架書庫に行ってみてください。
開催期間:2025年4月9日(水)~7月31日(木)
開催場所:深草図書館和顔館地下2階大テーブル
<主な展示資料>
『ひとまねこざる』 H.A.レイ[文・絵] 光吉夏弥[訳] 岩波書店, 1983. (大型絵本)
『かいじゅうたちのいるところ』 モーリス・センダック[作] じんぐうてるお[訳] 冨山房, 1975.
『ぐりとぐら』 なかがわりえこ[著] おおむらゆりこ[絵] [並装], 特製版. 福音館書店, 1963