投稿日時: 2017/12/11
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図書館では、11月29日(水)に「本を語る夕べ」を開催しました。
「本を語る夕べ」は、図書館の新しい企画で今回が4回目の開催となりました。
今回のスピーカ―は短期大学部の加藤博史先生でした。取り上げられた本は、『ルポ虐待:大阪二児置き去り死事件』(杉山春 著、ちくま新書、2013年)でした。
同書のあらすじは、本学R-WAVE(蔵書検索)によれば下記のとおりです。
二〇一〇年夏、三歳の女児と一歳九カ月の男児の死体が、大阪市内のマンションで発見された。子どもたちは猛暑の中、服を脱ぎ、重なるようにして死んでいた。母親は、風俗店のマットヘルス嬢。子どもを放置して男と遊び回り、その様子をSNSで紹介していた…。なぜ幼い二人は命を落とさなければならなかったのか。それは母親一人の罪なのか。事件の経緯を追いかけ、母親の人生をたどることから、幼児虐待のメカニズムを分析する。現代の奈落に落ちた母子の悲劇をとおして、女性の貧困を問う渾身のルポルタージュ。
当日の参加者は、加藤先生以外に学生が10名、教職員が2名でした。
当日は先ず加藤先生から、課題書にもとづき、その事件の概要や背景について紹介がなされました。取り上げられた事件は、本当に悲しい事件でしたが、加藤先生からは、「人間には可塑性があり、自分を作りかえる力を有している。過酷さを乗り越える力を信じたい。」という言葉があり、人間の可能性についても再考する機会となりました。
その後は、加藤先生から参加した学生に対して、今日の夕べに参加した感想が問いかけられ、それぞれの学生が自分のこととして、この読書会を振り返ることができました。
「本を語る夕べ」に参加して、あなたも新たな「本との出会い 人との出会い」を見つけてください。