Created: 09/18
瀬田
2025年はジョナサン・スウィフト(1667年11月30日~1745年10月19日)没後280周年にあたります。子供向けの冒険物語として有名な『ガリヴァー旅行記』ですが、架空の渡航記の形式をとりながら、政治、科学、宗教、人間性への痛烈な批判を展開し奇想天外な世界を通じて、当時の社会の矛盾を浮き彫りにし、当時のイギリスの党派争いや宗教対立の風刺が描かれた風刺文学の傑作として後世の作家たちに多大な影響を与えています。また、現代の政治や社会にも通じる普遍的なテーマを持っていて、今もなお愛され続けているのではないでしょうか。スウィフトは笑いの裏に怒りと悲しみを秘めた作家。彼の作品を読むと「人間とは何か」「社会とは何か」を考えさせられます。この機会にスウィフトの作品にふれてみてはいかがでしょうか。
展示期間:2025年10月1日(水)~2025年11月28日(金)
展示場所:瀬田図書館本館1階展観D(新館への通路脇)
主な展示資料
『ガリバー旅行記』
『奴婢訓 : 他一篇』
『ジョナサン・スウィフトと重商主義』
『踏み絵とガリバー : 《鎖国日本をめぐるオランダとイギリス》』
『スウィフト伝 : 「ガリヴァー旅行記」の政治学』
『ブリティッシュ&アイリッシュ・マスターピース』