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【深草ミニ展観:8/1~9/21】「京都博覧会と西本願寺-日本初の博覧会の開催-」

 大阪・関西万博が現在開催中です。日本ではこれまでも、大阪万博(1970年)や愛・地球博(2005年)などの博覧会が開催されていますが、わが国における博覧会の起源は、1871年の「京都博覧会」と言われています。この京都博覧会は、本学と関係の深い西本願寺で開催されています。

 1871年頃の京都は、明治維新後の奠都(てんと)の影響もあり、大きな打撃を受けましたが、その沈滞ムードを払拭し、京都を活性化するために京都博覧会(会期:10月10日~11月11日)は開催されました。その後、京都博覧会は名称を変えて1928年まで開催され、京都の政治、経済、文化の発展に大きな役割を果たしました。

 また、この時期に西本願寺は、常設の「博覧館」を開設し、真宗宝物展覧会(本願寺集覧会)を開催しています。これらの活動は、現在の龍谷ミュージアムの淵源とも捉えることができ、今日の龍谷大学の社会貢献活動を考える上でも意義深いものといえます。

 日本における博覧会の成立と展開に触れることは、日本の近代化の様々な局面を理解する上でも、重要な示唆を与えてくれると思われます。

 

・展観期間:2025年8月1日(金)~9月21日(日)

・展観場所:深草図書館1階展観コーナー

・展観資料

<京都博覧会関係>

『博覧会品物目録』(1~4)文明閣、1872. 019.9/304-W/1~4

『大典記念京都博覧会報告』(長尾文庫)京都市役所、1916. N-3-C/キヨタ

『京都博覧協会五十年記要』(長尾文庫)京都博覽協会、1920. N-3-B/キヨキ

『東宮殿下御成婚奉祝万国博覧会参加五十年記念博覧会誌』(長尾文庫) 博覧会出版協会、1924. N-3-C/トウク

『京都博覧協会史畧』(長尾文庫)京都博覽協会、1937. N-3-B/オタキ

『桃山の障屏画 : 永徳/等伯/友松』 学習研究社、1978. 093/ニホン-F/17

 

<本願寺集覧会関係>

『本願寺集覧会総目録』本山集覧會掛、1875. 101/30-W

『親鸞聖人御旧跡二十四軰宝物一覧図』中村宇三郎、1876. 023.2/31

『よよのあと』(写字台文庫)本願寺内事局、1898. 024.1/147-W

『大谷家御蔵品写真帖』(写字台文庫)遠藤一作、1913. 0241./409-W

 

<内国勧業博覧会関係>

『第四回内国勧業博覧会場案内』(長尾文庫)第四回内国勧業博覧会事務局記録課、1895. N-3-C/タイタ

『第五回内国勸業博覽會案内』(長尾文庫)大阪朝日新聞社、1903. N-3-C/オオタ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<参考資料>

「博覧会-近代技術の展示場-」国立国会図書館、2010-2011.

「京都の博覧会」(都市史29)京都市・京都市歴史資料館、2003.

「京都・近代化の軌跡 第4回 知識と情報を商売の糧に~京都博覧会の開催」京都経済同友会、2012.

「京都博覧会と西本願寺-日本における博覧会の起源-」『龍谷大学校友会報』88号3頁、2019.