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「図書館ノススメ」竹内図書館長から新入生へのメッセージ

「図書館ノススメ」

新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます。満開の桜の下、さまざまな期待や思いを抱いて龍谷大学の門をくぐられたことと思います。

 

学生の本分は「学び」です。

 

改めて言葉にしてしまうと陳腐に聞こえるかも知れませんが、少しおつきあいください。
大学に入った瞬間、これまで(ほとんどの場合は高校までの学校生活)と大学との違いを周囲から強調されることと思います。それはその通りなのですが、別に恐れる必要はありません。
小学校と中学校、中学校と高校でも大きな違いはあったはずです。しかし、それを乗り越えてみなさんは大学に辿り着いているわけです。大学に対応できないはずがありません。
ただ、強調しておくのであれば、大学生活では可能な限り、「自分から動く」ことを心がけてください。そして、すべてのことをよく見ること、よく聞くことが大事です。特に入学したばかりのみなさんにとっては、不要な情報などありません。見ること/聞くことすべてが重要です。
言うまでもなく、見ること/聞くことは「学び」の根幹です。これがなければ何も学べません。

 

「見ること」の中には「読むこと」も含まれます。「読む」となれば図書館の出番です。
龍谷大学は大宮/深草/瀬田の3キャンパスすべてに図書館を設置しています。まずは一度、図書館に足を運んで見てください。そして、そこに所蔵される厖大(ぼうだい)な量の書籍に圧倒されてください。
その厖大な書籍を使いこなせるようになること。それが、大学における「学び」の目標の一つです。大学図書館の本をすべて読むことは、どんな天才にも不可能です。
しかし、使いこなすことはそこまで難しくありません。ただし、図書館のことを知れば知るほど、「こんな本があるのか!」「こんなこともできるのか!」という発見が続きます。言い換えれば、図書館に来るたびに新たな「学び」があるのです。大学での4年間、毎日……というのは無理にしても毎週図書館に通ったとしたら、みなさんの「学び」もまた、図書館の書籍同様、厖大な量に達することになるでしょう。
そして、図書館におけるすべての「学び」も、他の「学び」と同じく今後の人生の糧になるはずです。

 

2022年4月1日

龍谷大学図書館長 竹内真彦