ビブリオバトル2022

全国高等学校ビブリオバトル京都府大会

 2022年10月1日(土)、深草図書館で全国高等学校ビブリオバトル京都府大会が開催されました。12名の高校生がおすすめ本を持ち寄り、予選会と決戦会を戦いました。

 予選会では各ブロックとも3人で争いました。全4ブロックが設けられ、どの戦いも白熱していました。それぞれがおすすめ本の好きなところや面白いところを渾身の話術で語りました。聞いている参加者も身を乗り出して聞き入り、質疑応答の時間では、プレゼンで語られなかった本の魅力を聞き出していました。

 決戦会では、予選会を勝ち抜いた代表4名が熱いバトルを繰り広げました。4冊ながら幅広いジャンルからの紹介で、非常に実りある時間でした。最後は大きな拍手で会場が満たされました。

 今回のチャンプ本は凪良ゆう著『滅びの前のシャングリラ』です。人類滅亡が宣言された後、人はどのように過ごすのか。四人のケースを通して「幸せ」を問うフィクションです。準優勝の本は村田沙耶香著『生命式』です。死んだ人間を食べるという葬儀形式から始まり、「気持ち悪い」が追及された一冊です。皆さんもご一読されてみてはいかがでしょうか。

ライブラリーサポーター 文学部3年生 碧川 穂

 

全国高等学校ビブリオバトル滋賀県大会

 2022年10月30日(日)、瀬田図書館で全国高等学校ビブリオバトル滋賀県大会が開催されました。対面による滋賀県大会は3年ぶりの開催です。

 今大会では3校、合計7名の参加がありました。私の出身高校の出場もあり、個人的にこの日を楽しみにしていました。 私は司会をさせていただきました。開始時刻になり進行表を読み上げた瞬間、会場は一気に静まり返り、出場される高校生の方も不安そうで、少し心配になりました。 しかし、発表が始まると顔つきががらりと変わり、勢いのある言葉と巧みな表現、強いまなざしでプレゼンをされており、その姿に圧倒されました。また、「この本を読んでほしい!」「この本のここが面白い!」など、高校生らしい元気いっぱいのプレゼンに青春を感じました。

熱意のある高校生に触れ、改めて本に触れる機会を大事にしていきたいと思いました。今後のビブリオバトルの益々のご発展に期待しています。

ライブラリーアドバイザー  農学部3年生 田畑 優希子

 

全国大学ビブリオバトル2022 関西Cブロック決戦

 

 2022年11月19日(土)に、全国大学ビブリオバトル2022関西Cブロック決戦を行いました。龍谷大学からは2名、他大学より2名の方に参加していただき、それぞれ熱の入った発表でした。今回は3年ぶりに対面での開催となったため、多くの観戦者が見守る中での大会となりました。

 参加者の方の本紹介はどれも時間いっぱいまで質問の飛び交う活気にあふれたものでした。また、観戦者の方々も真剣に観戦し、楽しんでいただけているように見えました。

 今回司会として初めてビブリオバトルに関わりましたが、参加者の方の「この本をおすすめしたい」という強い思いとそれが伝わる話し方に圧倒されました。本のおすすめポイントだけでなく、その人がどのように本と出会い、楽しんでいるのかを知ることができる充実した時間となりました。

ライブラリーサポーター 文学部2年生 大和田 温菜

 

「全国大学ビブリオバトル2022ファイナルステージin浦安」に文学部3年生の小西一穂さんが出場されました。

 2022年12月25日(日)に明海大学(千葉県浦安市)で開催された「全国大学ビブリオバトル2022 ファイナルステージin浦安」に文学部3年生の小西一穂さんが出場されました。

 対面での全国大会の開催は3年ぶりのことで、全国各地で開催された地区予選会には81校・1,254人が参加し、最終的に全国大会へは25名が出場しました。

 小西さんは、準決勝③のグループで発表されました。惜しくも決勝へは進めませんでしたが、昨年度の「大学ビブリオバトル・オンライン大会2021」にも出場されており、2年連続での全国大会への出場となりました。

 大会の模様は、全国大学ビブリオバトルの公式ホームページに掲載されています。全国大学ビブリオバトルは来年度も開催される予定です。

 龍大予選も開催しますので、関心のある方はふるってご参加ください。

 

<小西さんからのメッセージ>

 幸運なことに、今年度も全国大会に出場させていただきました。しかし、対面で開催された今回の大会は、オンラインだった昨年度とは全く違うものでした。聞いている人の顔が見え、その方たちの表情や反応から、新しい本と出会いたいという気持ちをひしひしと感じました。またそれに応えたいという気持ちですごく緊張しました。

 しかしビブリオバトルは、特別な話す技術が必要ではなく、本が好きという情熱で行えるものだということも実感しました。他の人が紹介した本で読みたいと思ったものは、全て好きという気持ちが伝わる発表でした。本が好きな人たちの話を聞くことで、自分が読んでいる本の偏りに気づきましたし、もっと読書をしたくなりました。

 普段読書をしない方でも、好きな本が一冊でもあれば軽い気持ちで挑戦してみてほしいです。そしてそこから、自分だけでは見つけられなかった新しい世界に出会えるはずです。

 

来・ぶらり67号(2023.3)