ライブラリーサポーターのこの1年

 2023年度はコロナ禍も明け、ライブラリーサポーターの活動も従前のような活動が徐々に再開できるようになりました。この1年のライブラリ―サポーターの主な活動を振り返ります。

 

・「ライブラリーサポーター」とは

 私たちライブラリーサポーターは、龍谷大学の深草図書館が拠点です。図書館の魅力を発信し、学生や大学関係者に、より一層図書館を利用していただくことを目的に掲げて、日々マイペースに活動をしています。定期的にミーティングを実施し、季節ごとの本の展示や図書館の選書への参加、外部の方と協力してビブリオバトルの運営をお手伝いさせていただきました。本について新しい知識や発見を得られ、楽しい刺激を受けられる活動です。

文学部日本語日本文学科 4年生 碧川穂

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・Instagram運用

 龍谷大学図書館やライブラリーサポーターの活動について多くの在学生に知ってもらいたいと考え、インスタグラム運営を提案しました。初年度で投稿がスムーズにできなかった事が反省点ですが、季節ごとの本紹介の展示を投稿するたびに僅かながらではありますが、フォローや「いいね」がつき、達成感を味わうことができました。今後も様々な方法で図書館を盛り上げていってほしいです!

社会学部現代福祉学科 2年生 水野敦司

 URL: https://www.instagram.com/ru.libsapo/?hl=ja

アカウントID: @ru.libsapo

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・ライブラリーサポーター説明会:5月8日(月)

  1年生から履修できる「図書館情報学概論」(西尾純子先生・司書課程)の講義前に、3年生のサポーター2人で説明会を行いました。2019年を最後にコロナ禍で実施していなかった試みです。3年前と比べ制限が緩和され、ライブラリーサポーターの活動の幅も広げたいと考えていました。この機会があったからこそ、今年度は多くの方に入っていただけたと思っています。

文学部日本語日本文学科 3年生 近藤真菜

 

・ライブラリーサポーター任命式:5月29日(月)

5月29日に深草図書館でライブラリーサポーター任命式が行われ、今年度から新しく15名の方が参加してくださいました。

今年は対面での活動もたくさんしていきたいと思います。

文学部日本語日本文学科 3年生 大和田温菜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・春夏展観「ライブラリーサポーターおすすめ本」

 6月から行った春夏展観、「ライブラリーサポーターおすすめ本」は、深草図書館ライブラリーサポーターによる今年度最初の事業でした。ライブラリーサポーターが深草図書館にある本の中から「好きな本」「読んでほしい本」などを選び、手描きのポップとともに展示するというものです。小川洋子さんの『博士の愛した数式』、村上春樹さんの『海辺のカフカ』など、計13冊が選ばれました。

 設営をするときは、どこにどのように展示すればよりたくさんの人に見ていただけるかを考え、参加者たちで意見を出し合いながら作業を進めました。個性溢れる手描きのポップにはそれぞれイラストやフォントなど様々な工夫がされていて、見ていて楽しかっただけでなく、発見も多かったです。「図書館を利用する方々に図書館や本の素晴らしさを伝えたい」「図書館をより身近に楽しく感じてほしい」というライブラリーサポーターたちの思いが詰まった展示ができたと思います。

文学部英語英米文学科 1年生 山元彩香

春夏展観「ライブラリーサポーターおすすめ本」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・ワークショップ「ジェンダー平等に向けた学校のあり方について考える」:7月3日(月)

 2023年7月3日(月)3講時に深草図書館B1階のナレッジコモンズにおいてワークショップを開催しました。このワークショップは深草図書館のナレッジコモンズを活用して学びを深めたいと思い企画しました。

 テーマを「ジェンダー平等に向けた学校のあり方について考える」として、文学部哲学科教育学専攻の亀口まか教授を講師としてお招きしました。ライブラリーサポーターを含め6人の学生に参加していただきました。はじめに結婚式という社会的場面からジェンダー体制について考えました。次に身近な学校生活でのジェンダーやセクシュアリティの違いを経験から考え、ジェンダー体制と学校との関係を学びました。最後にジェンダー平等な教育・学校に向けて何ができるか実際の例を通して考えました。

 参加者から話を聞くと「教育学専攻でもジェンダーについて学ぶ機会がなかったためよい機会になった」とおっしゃっていただけました。学校だけでなく社会でもジェンダー平等を目指すためにも参考になりました。

文学部哲学科 4年生 福山詩織

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・留学生交流会:7月14日(金)

 留学生(別科生)五人を対象に、日本の文化に触れてもらうべく『短歌・俳句』についてライブラリーサポーターの方から簡単なレクチャー、のちに俳句づくりを楽しんでいただきました。

 イベントにおけるサポーターの役割は大きく二つありました。一つ目は「短歌、俳句をレクチャーする」、二つ目は「俳句を作ってもらう際の手伝いをする(コツを教える、ヒントを出す、季語を教えたりなど)。

 皆さん俳句や短歌に触れるのは、日本に来て数年、数ヶ月経つとはいえ初めてだったようで、とても新鮮味を感じていました。日本語にまだ不慣れなのか、戸惑い、一首作り上げるのに時間がかかったりしていましたが、一生懸命考えたぶん素晴らしい首が出来上がったようで、皆さん満足した笑顔で授業を終えることができました。

 わたしは普段から新古今和歌集を好んで読んだりと、身近に触れているのですが、まだまだ「季語」など理解が未熟だった分野を発見でき、わたし自身とても勉強になりました。

 今後とも留学生×ライブラリーサポーターのイベントを発案していけるよう、頑張ろうと思います。

国際学部国際文化学科 2年生 片山霞

留学生交流会

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・オープンキャンパス時の図書館ツアー:8/5(土)、8/27(日)

 8月5日(土)、27日(日)に行われた龍谷大学オープンキャンパス内のイベントの一つとして、図書館ツアーを開催しました。わたしたちライブラリーサポーターは、ツアーの案内役・宣伝などの運営を行いました。

 参加者の方は、蔵書数の多さに驚かれたり、普段目にする機会が少ない点字新聞や大型図書などを実際に手に取ってみたりして大学図書館を楽しまれていました。また、図書館に関すること以外の大学生活に関わる質問などをサポーターにされており、参加者の方はワクワクした様子で話を聞かれていました。

 参加された方々が、わたしたちライブラリーサポーターの話を興味深そうに聞いてくださったおかげで、だんだんと緊張が解けて楽しく案内することができました。

法学部法律学科 1年生 別所鈴夏

オープンキャンパス時の図書館ツアー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・選書ツアー:8月22日(火)

 普段は図書館に入る本を図書館の職員さんが選書しています。学生選書はその「選書」を学生がやろう!(しかも本屋さんで)という企画です。今回、サポーターは選書する側として参加しました。

 この選書ツアーの良いところは、ずばり!新しい世界を知ることです!本には様々なジャンルがあります。え、こんなニッチな本も!と思わず驚いてしまうような本もあります。本屋さんに行き、直接多くの本に触れることで大学にはない未開拓のジャンルに出逢えます。また選書する側も、どんな本なら親しみを持って読んでくれるだろう、利用者が読みたくなる本は?と自分の推しジャンルをいかに布教するかを考えます。よって、本棚に並ぶ「学生選書」にはその時々の皆の推しがあるので時代の変化が感じられるのです。

 今回、サポーターは本好きだからこそ知っている「推し本」(または今から推したい本)を数多く選書しました。また私自身も気になっていた本や、元々好きで、でも大学図書館には所蔵されていなかった本を選書しました。早く読んでもらいたいです。

 学生選書の魅力と熱量は伝わりましたでしょうか?これを読んだそこの貴方!是非、一度読んでみてください。

文学部哲学科教育学専攻 2年生 櫻井萌乃

 

・秋冬展観「旅」

 ライブラリーサポーターによる「旅」をテーマとした展観が深草図書館1階にて行われました。今回は、6名のサポーターがそれぞれ「旅」にまつわる本を提案し、最終的には15冊の本が集まりました。また、折り紙等を用いて季節にちなんだ飾りを作成するといったことも行いました。展観の準備に参加したサポーターは、本や飾りの配置をどうするかについて悩みに悩みながら作業をしており、唯一その点が少し大変そうでしたが、最終的には素敵な空間を作ることができたと思います。

 旅という1つのテーマであっても、テーマと本との結びつけ方は人それぞれであったため、今回の展観を通して様々な「旅」に触れることができたのではないかと思います。以下に、展示された本をいくつか紹介しておきます。

『銀河鉄道の夜』『八月の銀の雪』『上弦の月を喰べる獅子』『世界の天空の城』『ペーターのドイツ鉄道旅行案内』

文学部臨床心理学科 2年生 高木咲

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・全国高等学校ビブリオバトル2023 京都府大会:9月30日(土)

 ビブリオバトルとは、発表参加者が読んで面白いと思った本を紹介し、「どの本が1番読みたくなったか」を基準に投票を行い、「チャンプ本」を決めるという活動のことです。今回の京都府大会では、9校13名の方が参加し、聴衆も含めると約50名になります。当日の運営をライブラリーサポーターが担い、開閉会式の司会や投票用紙の配布などを行いました。

 大会では4名が決勝に進み、優勝(チャンプ本)は『カキフライが無いなら来なかった』、2位は『近畿地方のある場所について』になりました。参加者は自分の好きな一節を紹介したり、本の内容を劇のように表現したりなど、各々の方法で発表しており、それぞれの色が出た大変面白い大会となりました。参加者の紹介する本には、私が読んだことが無い本もあり大変興味深かったです。今までの自分だったら手に取らないような本であっても、発表を聞くと「帰りに本屋によって買おう!」という気持ちになりました。 

文学部日本語日本文学科 1年生 白埜真子

全国高等学校ビブリオバトル2023 京都府大会

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・図書館総合展オンラインブースツアー:11月13日(月)

 図書館総合展とは、「館種を越えた図書館界全体の交流・情報交換の場」「図書館または周辺分野に関するトピック・技術・製品サービス情報について〈1年分のまとめ〉の役割を担う」「図書館界にくる新しい方々・団体にとってのガイダンスとなる」を方針とした、図書館界最大のコンベンションです。多くの図書館に関わる人や企業が出展しています。

 今回は「キハラ」様、「ブレインテック」様、「専門図書館協議会(あなたも使える専門図書館)」様の3団体によるプレゼン及び質疑応答をメインとしたイベントでした。ライブラリーサポーターは、聴講と質疑応答に参加させていただきました。違った角度から図書館業界に携わる人たちの話を聞くことができ、非常に有意義な時間でした。

文学部日本語日本文学科 3年生 近藤真菜

 

・全国大学ビブリオバトル2023 関西Aブロック大会:11月18日(土)

 11月18日に、和顔館アクティビティホールにて全国大学ビブリオバトル2023関西Aブロック決戦が行われました。サポーターからは参加者として1名、運営として3名が参加しました。

 私は今回発表者として参加しましたが、どの発表も本への愛情が伝わり、読みたくなるものばかりでした。それぞれの紹介の仕方にも個性があり、本のジャンルや発表者によって全く違うことに驚かされました。

 今回のチャンプ本は、松村真宏著『仕掛学:人を動かすアイデアのつくり方』でした。日常にあふれた人の心を動かすさまざまな仕掛けに驚くこと間違いなしです。ぜひ読んでみてください。

文学部日本語日本文学科 3年生 大和田温菜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・深草図書館クイズラリー:1月15日(月)~19日(金)

年明け初めてのライブラリーサポーター企画イベントとして、1月15日、17日、18日、19日の計4日間、深草図書館で「クイズラリー」を行いました。

「クイズラリー」は、図書館内の資料や場所に関わる内容についてクイズ形式の問題を解いてもらい、正答者には記念品をお渡しするという企画です。

この企画は、学生の皆さんに図書館について、様々な視点から馴染んでいただくことを目的としてライブラリーサポーターが発案・企画いたしました。開催期間中は定期試験が近いにもかかわらず、多くの学生の皆さんが参加してくださり、本当にありがとうございました。

「クイズラリー」の用紙を持っている人とすれ違うだけでとても嬉しかったのですが、実際に解いた問題用紙を持ってきて下さった参加者の方々と接して、この企画に自分も参加できて良かったと実感しました。

図書館や本の魅力をこの機会に少しでも知っていただけたなら幸いです。

文学部歴史学科 2年生 秦夕希菜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・全国中学ビブリオバトル 京都大会:2月3日(土)

深草キャンパス和顔館にて中学ビブリオバトル第一回目となる京都大会が開催されました。近畿1府3県の中学校から15名の参加者が集まり、素晴らしいプレゼンをしていただきました。

今回私たちライブラリーサポーターは参加者の誘導、予選会と決戦会の司会進行、タイムキーパー、投票結果の集計などを行いました。持ち時間を目一杯使い本の魅力が最大限伝わるよう尽力した発表者はもちろんのこと、視聴参加者も発表に大きく頷いたり発表を終えた学生に拍手を送ったりするなど、会場全体が終始非常に良い雰囲気で満ちていました。どの発表も非常にレベルが高く、身振り手振りを交え、時には会場をどっと沸かせる場面も見られました。真剣な表情で熱の入ったプレゼンを行う発表者の方々は、とても中学生とは思えないくらい輝いていました。

今回参加してくださった方々には3月に瀬田キャンパスで行われる全国大会も是非頑張っていただきたいです。

文学部日本語日本文学科 1年生 森優奈

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

来・ぶらり69号(2024.3)