BBS

講習会などのイベント

【開催報告】第79回私立大学図書館協会 総会・研究大会

 830日・31日に大宮キャンパス(東黌)で、第79回(2018年度)私立大学図書館協会総会・研究大会が開催されました。私立大学図書館協会は、戦前から続く組織で、20188月末時点で加盟校数は523校となっています。本学での開催は昭和15年の第3回総会以来のことであり、およそ80年ぶりとなります。

総会・研究大会は二日間で延べ800名の参加者を数える大規模なものでした。大会のメインテーマは「図書館とデジタルアーカイブ」で、これに関連した講演や報告が国内外の研究者や実務家からなされました。

大会初日の830日には、入澤学長による記念講演「龍谷の至宝」が行われました。講演は本学の教学の歴史を俯瞰されたもので、写字台文庫や大谷探検隊のことも含め、詳細な内容でした。参加者からは、「あらためて龍谷大学の歴史的蓄積の豊富さを知ることとなり、感動しました。」などの感想も頂戴し、充実した講演会となりました。また講演に併せて、本館では「図書館の至宝」と題した特別展観も実施され、「李柏尺牘稿」(重要文化財)をはじめとした貴重資料などが展示されました。

 

私立大学図書館協会 2018年度総会・研究大会

http://www.jaspul.org/collegium/cat/2018/


<東黌正面>


<開会の辞:新田館長>


<開会挨拶:入澤学長>


<記念講演:入澤学長「龍谷の至宝」>



<特別展観:「図書館の至宝」>



<国際シンポジウム講演会:
「Community-based Library organization in the USー事例から見る、デジタル時代の『図書館共同体』の存在意義と今後の課題―」、エミリー ゴアさん(Emily Gore)The Digital Preservation Network,Director of Member Services>


<講演1:「デジタルアーカイブと図書館」、原田隆史先生(同志社大学教授)>


<講演2:「自発的な学びを育む知の結節点としての大学図書館」高野明彦先生(国立情報学研究所教授)>


<閉会式::向かって右から、佐川雄二先生(私立大学図書館協会会長校・名城大学附属図書館長、新田光子先生(私立大学図書館協会当番校・龍谷大学図書館長、中嶋康氏(私立大学図書館協会次年度当番校・帝京大学八王子キャンパス学術情報グループ グループリーダー・図書館課程非常勤講師)>

【瀬田ミニ展観】「ほんのまくら展」開催案内

 本の選び方にもいろいろあると思いますが、皆さんは物語の一番始めに書かれた
「書き出し」だけで本を選んだことがありますか?
 誰が書いたのか、どんなタイトルかもわからない、ちょっと趣向を変えた本との
出会いをお楽しみいただきたく「ほんのまくら展」を行います。
「読書の秋」に何か1冊、本を読んでみようとお探しの方におすすめです。

 
 期間:2018年9月 1日(土)~2018年10月31日(水)
 場所:瀬田図書館本館1階展観コーナー



全国高等学校ビブリオバトル 滋賀県大会を開催します。


「全国高等学校ビブリオバトル
2018」の滋賀県予選として、「全国高等学校ビブリオバトル 滋賀県大会」を開催いたします。滋賀県大会でチャンプ本獲得者(優勝者)となった方は、全国大会に出場していただきます。

 
 現在、出場者(バトラー)を募集していますので、参加希望の方は、下記のとおりご応募ください。

 

1.日 時 : 20181027日(土)1020


2.場 所 : 龍谷大学 瀬田キャンパス 瀬田図書館 B1階 ナレッジコモンズ

3.出場者(バトラー) : 16名(滋賀県内の高校に通う高校生)

 

4.応募方法: 

申込みは高等学校単位でお願いします。参加を希望する場合は、105日までにEメール(s-lib@ad.ryukoku.ac.jp)にてご応募いただくか応募用紙に必要事項を記入の上、ファクスを図書館部事務部(瀬田)(077-543-7769)宛てに送付ください(下欄の各添付資料をご覧下さい)。

 

メールの場合は、下記の要領でお願いします。

件名:「滋賀県大会発表希望」

本文:  ①学校名
②発表生徒名(ふりがな)、学年
③紹介する本のタイトル、出版社名、著者名
④担当教諭(担当司書)
⑤連絡先電話番号(高校)・メールアドレス(高校)

 ※ 発表者の決定が遅くなる場合、学校名だけの仮エントリーも可能です。

5.その他  

  ・当日の観戦は自由です。観戦者の皆さまの投票でチャンプ本が決定します。

  ・ビブリオバトルの公式ルールは以下のとおりです。

 

 【ビブリオバトル公式ホームページより】  

  ビブリオバトルとは?

   ビブリオバトルは誰でも(小学生から大人まで)開催できる本の紹介コミュニ

  ケーションゲームです。「人を通して本を知る.本を通して人を知る」を

  キャッチコピーに日本全国に広がっています!

 

 ビブリオバトル公式ルール (ビブリオバトル普及委員会)

  1. 発表参加者が読んで面白いと思った本を持って集まる.

  2. 順番に一人5分間で本を紹介する.

  3. それぞれの発表の後に参加者全員でその発表に関するディスカッションを

    23分行う.

  4. 全ての発表が終了した後に「どの本が一番読みたくなったか?」を基準と

   した投票を参加者全員一票で行い、最多票を集めたものを『チャンプ本』とする.

 

  ビブリオバトル公式HP

   http://www.bibliobattle.jp/

 

 

以上

 

 

【添付資料】

  1.   2018年度「全国高等学校ビブリオバトル」滋賀県大会 発表者募集要領.pdf
  2.   

    2018滋賀参加申込書(記入例)-.pdf
  3.   2018滋賀参加申込書-.pdf
  4.   滋賀県大会チラシ.pdf

【深草図書館】すこしふしぎと過ごす夏 展

 深草図書館では、SF・ファンタジー・ミステリーに限定したミニ展観を行います。夏期休暇中にじっくり味わってもらえる資料ばかりです。

 AVコーナーとも連動させ、原作を持つものや名作といわれる映画等を紹介します。

 なお、資料は深草図書館1階に、視聴覚は深草図書館地下1AVコーナーに展示します。


期間:201881日~20189月末(予定)

  

すこしふしぎと過ごす夏展資料リスト.pdf


【主な展示資料】(予定)

図書

『時をかける少女』(31310009541

https://opac.ryukoku.ac.jp/iwjs0005opc/BB21539071

 

『図書館戦争』(31500037958

https://opac.ryukoku.ac.jp/iwjs0005opc/BB21614554

 

『新世界より(上・下)』(30905019955 30905019966

https://opac.ryukoku.ac.jp/iwjs0005opc/BB21409185

 

『夏への扉』(21600036013

https://opac.ryukoku.ac.jp/iwjs0005opc/BB32013118

 

『星を継ぐもの』(21600035945

https://opac.ryukoku.ac.jp/iwjs0005opc/BB32013111

 

『スは宇宙のス』(31405030904

https://opac.ryukoku.ac.jp/iwjs0005opc/BB21551157

 

 

『スーパーヒューマン誕生! : 人間はSFを超える』(11605023767

https://opac.ryukoku.ac.jp/iwjs0005opc/BB32014094

 

『未来力養成教室』(11300033886

https://opac.ryukoku.ac.jp/iwjs0005opc/BB21530852

 

『鹿の王(上・下)』(11705020048 11705020050

https://opac.ryukoku.ac.jp/iwjs0005opc/BB21590709

 

『しゃばけ』(10405020154

https://opac.ryukoku.ac.jp/iwjs0005opc/BB21248509

 

『月の影影の海(上・下)』(11200024974 11200024928

https://opac.ryukoku.ac.jp/iwjs0005opc/BB21499208

 

AV資料

『スター・ウォーズ』(19300087813

https://opac.ryukoku.ac.jp/iwjs0005opc/BB20246203

 

『ハリー・ポッターと賢者の石』(30810008298

https://opac.ryukoku.ac.jp/iwjs0005opc/BB21399653

 

『ダ・ヴィンチ・コード』(30910000554

https://opac.ryukoku.ac.jp/iwjs0005opc/BB21400976

 

『ミステリー・トレイン』(20610008612

https://opac.ryukoku.ac.jp/iwjs0005opc/BB21345602

                        他

【瀬田ミニ展観】「Dog&Cat」開催案内

8月8日の「世界猫の日(International Cat Day または World Cat Day)」、
そして8月26日の「世界犬の日(National Dog Day)」を知っていますか?


大昔から人間と関わりが深い動物といえば、犬と猫。
この2日は、私たちを支え、癒してくれる彼らに感謝を示す記念日です。

そんな記念日にちなみ、瀬田図書館では犬・猫が主役の本を集めました。


犬・猫と一緒に暮らすための秘訣が書かれた本や犬・猫が活躍する小説など、
幅広いジャンルを集め本館地下1階のナレッジスクエアにて展示します。

展観資料は、全て貸出可能です。どうぞご利用ください!


 期間:2018年8月1日(水)~2018年8月31日(金)
 場所:瀬田図書館本館地下1Fナレッジスクエア展観コーナー

 
 主な展示資料:

 ・『ネコの老いじたく : いつまでも元気で長生きしてほしいから知っておきたい』
   https://opac.ryukoku.ac.jp/iwjs0005opc/BB32042906
 ・『猫の日本史』
   https://opac.ryukoku.ac.jp/iwjs0005opc/BB32025937
 ・『図書館ねこベイカー&テイラー : 小さな町に奇跡を起こした2匹の物語』
   https://opac.ryukoku.ac.jp/iwjs0005opc/BB32022411
 ・『私を助けてくれた忘れられない犬』
   https://opac.ryukoku.ac.jp/iwjs0005opc/BB21571053
 ・『犬から聞いた素敵な話 : 涙あふれる14の物語』
   https://opac.ryukoku.ac.jp/iwjs0005opc/BB21538969
 ・『犬と人の生物学 : 夢・うつ病・音楽・超能力』
   https://opac.ryukoku.ac.jp/iwjs0005opc/BB21562872

【瀬田ミニ展観】「アートな本」開催案内

  インターネットの普及で、私たちにとって「アート」はより身近な存在になってきています。毎日の暮らしの中でも、TwitterやInstagramなどのSNSや動画投稿サイトでは、個人が表現した作品を誰でも気軽に、いち早く拡散したり、他の人と共有したりできるようになりました。
  今回は「アートな本」をテーマに瀬田図書館が所蔵している本の中から、「絵画」「工芸」「建築」「芸能」「写真」に関連する本をピックアップしました。新しく出会う本をきっかけに、「アート」を感じる力、「アート」をつくり出す力を育ててみませんか。 たくさんのご来場をお待ちしています。

 期間:2018年8月3日(金)~2018年10月31日(水)
 場所:瀬田図書館本館1F展観コーナー


 主な展示資料:

 ・美術館を知るキーワード 31405019330
  https://opac.ryukoku.ac.jp/iwjs0005opc/BB21559784


 ・世界の美しい色の建築 = Beautiful color architecture in the world 31705031274
  https://opac.ryukoku.ac.jp/iwjs0005opc/BB32041952


 ・瞬間を撮る : Arduinoによるストロボ・カメラコントロール 31705036452
  https://opac.ryukoku.ac.jp/iwjs0005opc/BB32048358


 ・アニメの魂 : 協働する創造の現場 31405035738
  https://opac.ryukoku.ac.jp/iwjs0005opc/BB21562153


 ・アウトサイダー・アートの世界 : 東と西のアール・ブリュット 31605033811
  https://opac.ryukoku.ac.jp/iwjs0005opc/BB21628703

「やさしい日本語」実践講座1 開講のお知らせ

「やさしい日本語」実践講座1(災害対応編)を下記のとおり開催します。

「やさしい日本語」を学ぶことは、就活で注目される「コミュニケーション能力」の向上にも役立つといわれています。

事前申し込みは不要です。
皆さんの積極的な参加をお待ちしています。

 

<講師>

本学非常勤講師 近藤正憲先生

<日時>

 1)718日(水)15:0016:30

 2)725日(水)10:4512:15

<場所>

深草図書館 2階 グループワークルーム4

<目標>

1)「『やさしい日本語』作成のためのガイドライン」を読み、「やさしい日本語」作成の基本を学びます。

2)「やさしい日本語」を使った放送文を作って読みます。

3)「やさしい日本語」を使ったポスターを作ります。

<講師からのメッセージ>

 災害はいつあるかわかりません。災害のとき、情報弱者である高齢者、年少者、障害者、外国人は日本人の健常者よりはるかに大きな危険にさらされます。外国人を含めた情報弱者とのコミュニケーションの方法を考える「やさしい日本語」講座で皆さんのコミュニケーション力を磨いてください。

 いずれの回も筆記用具をお持ちください。

【瀬田ミニ展観】「青」を読む ~青をテーマに集めました。~

 瀬田図書館本館一階にて「「青」を読む~青をテーマに集めました。~」と題した展観を実施します。Libアドメンバーそれぞれが考えた「青」にまつわる本を集めました。
 暑い夏は、爽やかな「青」にまつわる本を読んで涼しく乗り切りましょう!どんな本が置いているのか興味を抱かれた方は、ぜひ瀬田図書館に足をお運びください。


 展示期間:2018年7月16日(月)~2018年9月19日(水)
 展示場所:瀬田図書館本館1階


 主な展示資料:
 ・「世界に一つだけの深海水族館」
   https://opac.ryukoku.ac.jp/iwjs0005opc/BB32002407
 ・「不思議で美しい空の色彩図鑑」
   https://opac.ryukoku.ac.jp/iwjs0005opc/BB21569405
 ・「いつかは行きたい一生に一度だけの旅BEST500」
   https://opac.ryukoku.ac.jp/iwjs0005opc/BB21539078
 ・「沖縄の水中文化遺産:青い海に沈んだ歴史のカケラ」
   https://opac.ryukoku.ac.jp/iwjs0005opc/BB21586898
 ・「海のふた」
   https://opac.ryukoku.ac.jp/iwjs0005opc/BB21614686
 ・「おーいでてこーい:ショートショート傑作選」
   https://opac.ryukoku.ac.jp/iwjs0005opc/BB21539020


【開催報告】「本を語る夕べ」(第2回:鈴木眞澄先生)

図書館では、620日(水)に「本を語る夕べ」を開催しました。

「本を語る夕べ」は、昨年度から実施している図書館の取り組みです。

 

今回のスピーカ―は、名誉教授の鈴木眞澄先生でした。取り上げられた本は、『永遠平和のために』(イマヌエル・カント著、池内紀訳、集英社、2015年)https://opac.ryukoku.ac.jp/iwjs0005opc/BB32059823でした。同書はカントの代表的著作で、多くの翻訳もなされていますが、今回の課題本は写真をふんだんに使った装丁となっており、より内容に親しみやすい工夫がなされています。また、補助図書として『後衛の位置から―「現代政治の思想と行動」追補―』(丸山真男著、未来社、1982年)https://opac.ryukoku.ac.jp/iwjs0005opc/BB20447661が紹介されました。

当日の参加者は、鈴木先生以外に学生が5名、教員が5名でした。鈴木先生からは、資料編もある丁寧なレジメをもご用意していただきました。先生の報告の後には、参加者によるフリートークがなされました。

 

なお、当日に参加された二人の学生さんから、「本を語る夕べ」に参加された感想を下記のとおり寄せて頂きました。

 

☆大芝  理穂(法学研究科修士2年)

  カントのことは、名前はもちろん知っているが、その著作をしっかりと読んだのは、恥ずかしながら今回が初めてでした。このような機会がなかったら、読むことはこの1年の間にはなかったのではないかと思います。

鈴木先生のカントは、内容が重要であるのはさることながら、書かれた時代背景やカントがどのような経験をして本書を書くに至ったかといったことから始まりました。カントは、平和のためのいくつかの提言を行っています。この内容は、岩波版の本書に詳しいのですが、それらを受けての鈴木先生の検討が、本会では聞くことができました。平和のために日本ができること。他国との違いは何か。それは、唯一の被爆国であるであるということです。この点について、参加者の方から様々な見解が挙げられました。

当然のことながら、同じ本を読んでいるのに解釈が多種多様です。それぞれ気づくことがあって、それを発しあうことで、考え方の可能性が広がります。話し合うことなしには不可能です。そのような自由な話し合いは、平和のための第一歩であると、鈴木先生はおっしゃっているように感じました。永遠平和のためにできることの1つは、このような読書会に参加することのように思います。

 

☆石川棟宇(文学部哲学科3年)  

   今回の読書会では、カントの『永遠平和のために』を名誉教授の鈴木眞澄先生に話をしていただきました。当時の時代背景などから、なぜ『永遠平和のために』を書くことになったのか、丸山真男の著書・論文を引用して政治的な内容まで興味深い話をしていただきました。鈴木眞澄先生が作ってくださったレジュメを通してカントについての知識も深まり、とても学び多い読書会でした。

     カントは理想主義か?原爆と東京大空襲との違いは? 『永遠平和のために』から議論が発展し、参加者の様々な意見や話を聞くことができました。

       次回の読書会も、できれば参加させていただきたいと思いました。ありがとうございます。

 

「本を語る夕べ」は、次回は710日(火)に大宮図書館で実施します。
https://library.ryukoku.ac.jp/index.php?key=bbibn7iy4-1807#_1807

「本を語る夕べ」に参加して、あなたも新たな「本との出会い 人との出会い」を見つけてください。

<実施報告>「やさしい日本語」基礎講座

草図書館では、「やさしい日本語」基礎講座を実施しました。全4回(66日、7日、13日、14日)の実施でしたが、40名を超える参加者があり、当初予定していたよりも、このことに関する学生さんの関心の高さが窺えました。講座開講後に、ちょうど大阪北部地震が起きました。地震の当日はニュース画面にも、「電車の運転見合わせ」の情報が出ていましたが、たとえばこの「見合わせ」といった表現も、日本語に慣れていない外国の方には、理解しにくかったのではないでしょうか。「やさしい日本語」の重要性について、あらためて考えさせられることとなりました。

 

今回の講座を実施していただきました近藤正憲先生から、下記のとおり講座を終えられての一文を寄せて頂きました。「やさしい日本語」の世界を、これを機会に多くの学生さんに知って頂ければと思います。
  ☆近藤先生からのお薦め本

やさしい日本語 : 多文化共生社会へ』庵功雄著. 岩波新書、 2016
https://opac.ryukoku.ac.jp/iwjs0005opc/BB21629708

 「やさしい日本語は日本を救う」近藤正憲

  

今回日本人学生の皆さんに「やさしい日本語」についてのお話をさせていただく機会をいただき、ありがとうございました。

毎回10人を超す参加者に恵まれ、若い皆さんから関心を持っていただいたことを大変うれしく思いました。

「やさしい日本語」とはそのままでは理解しにくい日本語を人為的な加工を施して誰にでも理解しやすい情報を提供する試みです。

今の私たちの身の回りには外国人がたくさんいます。繁華街に行けば多くの外国人観光客がいて、コンビニにはアルバイトの留学生がいる。そのような環境が、もはや当たり前になってきています。また、私たちの食生活や消費生活を成り立たせている生産現場、建設現場、介護や医療の現場には、欠くことのできない存在として外国人の労働者が存在しているのです。そして、こと日本国内の定住外国人についていえば、英語よりも日本語のほうが理解しやすい言語なのです。

「やさしい日本語」の実践は日本人自身が日本語と言う母語を使って、今まで意思疎通ができなかった人とコミュニケーションする方法です。これは日本語母語話者にとっては難解な外国語を身につけるような難行苦行ではなく、間違いなく「易行」です。

「やさしい日本語」は外国人だけではなく情報弱者である年少者、高齢者、障害者にもやさしく、当然ながら健常者にとってもやさしい日本語です。そして「やさしい日本語」は「やさしい日本人の心の中」にあります。

これからも、ぜひ多くの皆さんに関心を持っていただきたいと思います。