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七月展観「祇園祭―山鉾絵図と能絵鑑―」開催中(7月26日まで)

 7月の京都の町中は、祇園祭で一ヶ月賑わうこととなります。祇園祭は日本三大祭のひとつとして、つとに有名であり、山鉾巡行には内外からの多くの見物客が訪れます。また祇園祭は、「京都祇園祭の山鉾行事」として、ユネスコ無形文化遺産にも指定されています。

 戦後長い間、祇園祭のハイライトである山鉾巡行は、17日に集約されていましたが、平成26年度から49年ぶりに後祭巡行(24日)が復活し、本来のかたちに戻ったともいわれています。


 今回は「祇園祭山鉾町鳥瞰図」を中心に、代表的な山鉾五基の詳細図を展観します。同図は、昭和60年の発刊ですので、その後復興した鉾(大船鉾)は掲載されていません。ただし、同図は、山鉾とともに三十年前の鉾町の様子が鳥瞰されており、建物の移り変わりから当時を窺える貴重な資料ともいえます。


 
また、山鉾には能から取材されたものも多く、今回は「山鉾絵図」と「能絵鑑」を併せて展示しております。能楽との関連からも、それぞれの山鉾の由来を知っていただければと思います。

 

《展観資料》(すべて深草図書館蔵)

①祇園祭山鉾町鳥瞰図(京都名所行事絵図刊行会編)

②長刀鉾(詳細図)

「小鍛治」(能絵鑑)

③岩戸山(詳細図)

 「絵馬」(能絵鑑)

④芦刈山(詳細図)

 「芦刈」(能絵鑑)

⑤橋弁慶山(詳細図)

 「橋弁慶」(能絵鑑)

⑥鈴鹿山(詳細図)

 「田村」(能絵鑑)


※併せて、祇園祭に関する書籍を、1階柱状書架に配架しています。